読了 黒い家 / 貴志祐介

Category : 書評
多摩地方は予報より遅れて朝4時頃から雪になりました。
現在、こぎみよく降っています。



たいへんなばかりで、ちっとも楽しくないですが…。



さて、

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1997年6月
第4回(1997年)日本ホラー小説大賞受賞

【あらすじ】
若槻は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定担当。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。そこには保険金をめぐる信じられない悪夢が待ち受けていた。

【感想】
まあ、面白かった! そして、怖かった! です。
ホラーに免疫がないので、夜中や一人のときは避け、電車での移動時や職場の朝・昼で読みました。
保険業界経験者である作者ゆえ、保険業界の実情、加入者のモラル問題など詳しく描かれていました。
また、モラルハザードを引き起こす『サイコパス※』がどうして生まれるかなども多面的に書き綴られていますが、薀蓄の披瀝としての嫌味感はなかったです。
ホラーと言っても、西洋のそれとは違って、常軌を逸した人の心と行動の怖さを綴ったもので、それは明らかにこの世界、ニュースを賑わすこの世界と符合して感じ取れることからより切実な怖さとなります。

ミステリーとしてみた場合は作者が明かす前の早い時期に真犯人が感じ取れること、幾つかのご都合主義が見えることから、ちょっと・・・ですが、サスペンスフルなホラーとして人間の怖さを描いた秀作でした。


自分的評価は、☆3.5(☆5つがMax)





※サイコパス
サイコパスは社会の捕食者(プレデター)であり、極端な冷酷さ、未慈悲、エゴイズム、感情の欠如、結果至上主義が主な特徴で、良心や他人に対する思いやりに全く欠けており、罪悪感も後悔の念もなく、社会の規範を犯し、人の期待を裏切り、自分勝手に欲しいものを取り、好きなように振る舞う。その大部分は殺人を犯す凶悪犯ではなく、身近にひそむ異常人格者である。北米には少なくとも200万人、ニューヨークだけでも10万人のサイコパスがいると、犯罪心理学者ロバート・D・ヘア(Robert D. Hare)は統計的に見積っている。(Wikipediaから)




次は、これまた古い一冊、

130206_13階段

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